大人にこそ突き刺さるあの歌詞
なにがきみのしあわせ
なにをしてよろこぶ
わからないままおわる
そんなのはいやだ
アンパンマンの歌なのに、
大人になった今のほうが、この言葉が胸に刺さるのはなぜでしょう。
若いころは、わからなくても走れました。
仕事、家事、育児、あるいは「ちゃんとした大人」という役割など
目の前の「やるべきこと」に追われていれば、深く考えなくても生きていけたからです。
でも、ふと立ち止まったとき、こんな思いが胸をかすめることはありませんか?
- 今の生活に不満があるわけじゃないけど心から満たされているかんじがしない
- 周りに合わせて生きてきたけど、時々自分ってなんなんだろう?とむなしくなる
- こんな人生イヤだ!とは思ってるけれどどうすればいいかわからない
もしそう感じるのなら、それは「自分のことを知る」という、
人生でとても大切な作業をやってこなかったからかもしれません。
何が好きかわからない人の共通点
世の中には、自分の本音に蓋をして、大人の役割をこなしている人が驚くほど多いです。
- 流行っているから買う、みんなやってるから自分もそうする
- 人に合わせることが当たり前で、自分の意見を出すのが怖い
- 親や先生の言っていることが正しいと教えを今も守り続けている
- 世間の流行やみんなの評価に左右される
これまで、和を乱さないことや正解を選ぶことを優先して生きてきた人は、
自分のセンサー(好き嫌いの感覚)が麻痺してしまっています。
もしくはセンサーは正常に働いてるのに蓋をしている。
とすれば、これは自分にモラハラしているのと同じです。
自分を置き去りにして外側の基準だけで生きていると、どんなにがんばっても心は満たされません。
向いていない場所で頑張り続けていませんか?
自分を知らないことの悲劇は、仕事の現場でもよく起こります。
私はこれまで、職場で何度もこんな人を見てきました
明らかにその仕事に向いてないのに必死にがんばって、
それなのに成果が出ないどころかミスばかり。
案の定怒られて自信をボロボロにしている人です。
それでも、
- 親や先生が「仕事は続けるもの」と言っていた
- この企業に入れたら安泰だと言われた
- 辞めるのは逃げだ
- がんばってればいつか克服できるはずだ
そんな思いから、自分に合わない場所で頑張り続けてしまいます。
でも、自分の特性(強みや弱み)を知らないと、努力の方向を間違えてしまうんですね。
砂漠で花を咲かせようとしてる、みたいなことです。
向いてない場所で咲こうとしたら、苦しくなるのは当たり前です。
仕事でうまくいかない人は、努力不足ではなく、
「自分を知らないまま選んでしまった」だけかもしれません。
自分を知ることは、自分という素材を最も活かせる場所をみつけるための、最優先事項なのです。
「好き・嫌い」だけでは自分はわからない。怒りの下に隠れてる感情
自分を知るというと、
「自分の好きなこと・嫌いなこと、快・不快を知ること」だと思われがちです。
もちろんそれも大切です。
でも、それだけでは足りません。
心理学では怒りは二次感情と呼ばれています。
実は怒りという感情が単独で湧いてくることはありません。
その奥には必ず別の一次感情(本当の気持ち)が隠れているのです。
- 悲しみ:大切にされなくて悲しい、期待を裏切られてつらい
- 寂しさ:もっと私を見てほしい、理解してもらえなくて寂しい
- 不安:これからどうなるのか怖くてたまらない
こんな弱くて繊細な一次感情の代わりに、自分を守ろうと強い怒りの感情が出てきてしまいます。
自分の本音を知るということは、この怒りの仮面を外して、その下に隠れている、
さみしかったね、悲しかったんだね、という本当の気持ちに、光を当ててあげることでもあります。
人の心って複雑ですね…
自分を知るための一歩
アラフィフは人生の折り返し地点。
これまでを誰かの正解で生きて来たなら、これからは自分の納得で生きる番です。
- 何が好きで何が嫌いか
- 何をしてる時が一番自分らしいか
- 本当は何に傷ついてきたのか
まずは、そんな小さい問いかけから始めてみましょう。
日常にある小さな違和感を無視しないことです。
小さな心の声を拾い上げ一つひとつ確認していくのです。
自分を知ることは、最初は怖いかもしれません。
見たくない自分に出会うかもしれません。
でもそこを突破していくと、自分にとっての本当の「幸せのカタチ」が浮き彫りになってきます。
まとめ:「わからないまま終わらせない」ために
自分を知るということは、
人生のハンドルを誰かに預けるのをやめて、自分で握り直すことです。
- 自分を知ることは、人生の選択を自分基準にすること
- 好き・嫌いだけでなく、感情や価値観にも目を向ける
- 合わない場所で頑張り続けなくていい
- 自分を知ることは、わがままではない
もうこんな年齢だし…とあきらめる必要はありません。
むしろ、今このアンパンマンの問いかけにハッとしたあなたは、変われるチャンスをつかんでいます。
経験を重ねた今だからこそ、深く自分を理解し、残りの人生を自分らしくデザインできるのです。
残りの人生は自分という人間を使いこなす時間にしませんか?
自分を知れば、人生の後半戦はもっと自由になります。
自分を知ることは、自分を愛することの第一歩です。
今日ほんの少しだけ、自分の気持ちを感じてみてくださいね。

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